アルテレーゴ ― イノベーティブ・イタリアンが魅せる
軽やかで奥深い“岐阜鹿のコトレッタ”
神保町の一角に店を構える
「ALTER EGO(アルテレーゴ)」 は、
“イノベーティブ・イタリアン”として注目を集めるレストラン。
イタリア料理の伝統を軸にしながら、
和の食材・フレンチの技法・モダンガストロノミー的なアプローチを自在に取り込み、
ジャンルに縛られない“料理の冒険” を体験できる一軒です。
そんなアルテレーゴが、
今回の首都圏フェアで選んだぎふジビエの表現はひときわ印象的。
素材の個性を見極め、軽やかに、鮮やかに料理へと昇華した一皿――
◆ 鹿のコトレッタ
根セロリのピュレと 舞茸のソテー
根セロリのピュレと舞茸のソテーを合わせ、
ほおずきの甘酸っぱいマルメッラータと、
鹿のフォンのソースで仕上げた季節の香りが広がる一皿。
■ イタリアの“コトレッタ”を、岐阜鹿でアップデート
コトレッタはイタリア北部を代表するカツレツ料理。
アルテレーゴではその伝統に敬意を払いながら、
岐阜鹿のしなやかな赤身を主役に据えることで、
まったく新しいイノベーティブな体験を生み出しています。
鹿肉は脂が少なく旨みが凝縮しているため、
衣をまとわせることで香りが立ち上がり、
噛むほどに赤身の清らかなコクが広がる仕立てに。
揚げ物でありながら重たさはなく、
カリッとした衣の香ばしさと鹿肉のしっとりした質感が心地よい対比を生み出します。
■ 根セロリ × 舞茸 × ほおずき
香りと甘酸味が描く“アルテレーゴの個性”
この皿がイノベーティブたる所以は、
付け合わせの組み合わせにあります。
● 根セロリのピュレ
香り高くクリーミー。
鹿肉の深みを柔らかく包み込み、余韻をまろやかに整える。
● 舞茸のソテー
凝縮された香りと旨みが、
“山の恵み”としての鹿のニュアンスと響き合う。
● ほおずきのマルメッラータ
甘酸っぱいアクセントで、
コトレッタの揚げ香を軽やかに引き上げる。
● 鹿のフォンのソース
皿全体をまとめあげる主役級の存在。
肉の旨みを奥行きへと導き、香りと味を一つに溶け合わせる。
これらの要素が交差することで、
“カツレツ”の枠を超えた 立体的な味の構築 が生まれます。
■ 岐阜鹿 × イタリアンの必然
アルテレーゴがぎふジビエを選んだ理由
岐阜鹿は、
・澄んだ香り
・しなやかな赤身
・塩味や酸味との相性の良さ
といった特徴を備えており、
調理法に自由度の高いイノベーティブ・イタリアンとの相性は抜群。
揚げ、ロースト、ピュレ、酸味――
多様な要素を重ねるアルテレーゴの料理構成において、
鹿肉は “素材の純度” を失うことなく、
各要素を柔らかくつなぐ役割を果たしてくれます。
「重くない鹿料理」 を実現できるのは、
岐阜鹿のポテンシャルがあってこそ。
アルテレーゴの視点で再構築された鹿のコトレッタは、
ジビエの新たな可能性を感じさせる一皿です。
■ 料理を通して“固定概念を裏切る”レストラン
アルテレーゴを訪れると、
「イタリアンの店に来たはずが、気づけば枠を越えている」
そんな感覚を味わいます。
今回の“鹿のコトレッタ”もまさにその象徴。
イタリアの伝統 × 岐阜の自然の恵み × 現代的なセンス
この三つが重なり、
軽やかで美しく、記憶に残る料理へと昇華しています。
岐阜鹿の旨みが織りなす芳醇な世界を、
イノベーティブ・イタリアンという形で体験できる、
唯一無二の一皿です。
★★★
アルテレーゴ
ALTER EGO
アルテレーゴ
☎︎ 03-6380-9390
千代田区神田神保町2-2-32
日・月曜日
